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2017.09.24

箱が欲しい

素敵な友達が箱をくれた
乳歯を入れる箱
産毛を入れる箱
へその緒を入れる箱
母子手帳を入れる箱
箱がもっと欲しい
話しかけたら微笑み返してくれた瞬間の、神経、血管の末端までにジュワと何かが巡る感覚を入れる箱
母も義母も通ってきたこの不安な夜を入れる箱
お乳さえ出ればなにも望みませんと唱えた心を入れる箱
丈夫で軽くて、腐ったり虫に喰われないのがいい。
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Posted at 23:18 | | COM(0) | TB(0) |
2017.01.20

女は食べ物に夢中

「女はさぁ、羊羹だの、甘栗だの、お取り寄せだの、食い物のことしか頭に無いのかね」
小太りのおばちゃんが観光地に写り、若い女性達は流行りのカフェに写る
オトコ達よ、一体ダレの飯で大きくなったのかね?
忘れたのかい?
日々の途切れなき階段を、来る日も来る日も美味いものを作って登り続けた女のコトを
女が美味いものに感度良好なのは自然のなりゆき
皮肉にも、そう教えてくれたのは科学博士だったんだけど…

Posted at 14:04 | | COM(0) | TB(0) |
2013.09.05

美しさを閉じ込めて



コントラバスの音がする

ドナウ川を渡る小舟と木の櫂

ギシギシと軋む音

どんよりと曇った

朝の桜並木

黄色い木の葉を眺めながら歩くとき

何故かコントラバスの音が聞こえる

マンションの管理人はとても律儀に竹箒でかき集める

音楽の終わり

黄金色の音楽は掻き集められ

美しさはゴミ袋に閉じ込められ


Posted at 08:01 | | COM(0) | TB(0) |
2013.05.07

三代目魚武 濱田成夫



心が弾む詩人に出会いました!
さんだいめ うおたけ
はまだしげお

かぎりない自分好き
好きすぎて一周回ってむしろみんな好き

この人の絵本に

いのちのえんそうのお話

というのがあってメチャ読みたい!



ところで、
このひと一体何者?!という時にインターネットで調べるというのはとてもムードがないですね。
でも知りたいという欲求が…。
Posted at 20:57 | | COM(0) | TB(0) |
2013.01.31

さういふ笑ひは僕には困る 高見 順

そういう笑いに僕は困る

  そういう笑いに僕は困る
  見知らぬ女の背から見知らぬ幼児が僕に笑いかける
  僕も笑い
  僕は泣きそうになる
  あんまりこの世にははそういう笑いがなさすぎるから
  あんまりこの僕にはそういう笑いが
   恵まれなさすぎるから
  そういう笑いに僕は困る
  天使の微笑に他ならないのだから
  そういう笑いはうれしすぎ
  そういう笑いは僕を苦しめる
  ここで僕が心のままにわあわあと
   泣きだすことができたならばいいんだが
  泣いては幼児を泣かせてしまっていけないし
  僕も人がいっぱいの電車の中では泣けもしないから
  僕は笑いつつ苦しくて困る
  そういう笑いに僕は困る

(高見順「樹木派」より)

そういう笑いに困る時と、あっけらかんと変な顔できちゃう時があるよなぁ。

そういう笑いに泣きそうになるであろう友達の顔と、もっと笑い返せる開放的心の友達の顔がうかぶんだよなぁ。

この詩は『あなたのこころの形、さわってみたらこうなっているよ、いいじゃん、ちゃんとありのままを保ってね』って言われてるみたい。そつのない球体であらねば、と知らぬ間に凹凸をねんどで埋めてしまった自分に、本来の凹み出っぱりを再認識させてくれる詩。

この作者の高見さんはガンでなくなりました。昭和40年に。

病床ではこんな詩も。

『愚かな涙』

耳へ
愚かな涙よ
まぎれこむな
それとも耳から心へ行こうとしているのか

寝ていると、涙がスーっと耳に入ってしまった経験がありますか?わたしはあります。
それを、涙がそうしたかったかのような。涙の訴えを聞いて欲しがっているような。
あの、経験、ワンカットを、そんなふうに切り出せるとこがすごい。
日本人で良かったと、おもうわけです。

おやすみなさーい。
Posted at 23:14 | | COM(0) | TB(0) |
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