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2015.10.26

詠わせる女

彼女はいつも肚の座った声で本当のことしか言わない。

気の利いたお世辞も言えない。

音楽はしてない。

鼻歌すら聞いたことがない。

姐さん、って感じもする…

そっけない風をして、それなのに、上京する際は東京行き夜行バスの乗り場に夜中、見送りに来てくれたりする。

そういう時はじめて涙を見せたりする。


そんな彼女がわたしを詠わせてくれた。

彼女のおじいさんの墓参りに、ひょんなことから友達五人ほどでついて行った。

『うちのおじいちゃんタバコが好きだったけ』

彼女はお墓に煙草を添えて軽やかに山を駆け上がって行った。

立ち昇る煙とお墓、駆けてゆく孫

煙草は人の命を縮めるもの

でも、孫が灯をつけてくれる煙草。

シワシワの顔をもっとシワシワにして喜ぶだろう。

なぜか、福島のことを思った。

1、2mmの命の長さと目の前の愛しさ

あのひとは今日も等身大で、あの日を思うと詠えてくる。
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